「なーにたそがれてんのよっ」

私の肩をポンっと叩いた
ポニーテールがよく似合う目の大きい女の子。
親友の
茶畑 実織 (ちゃばた みおり)だ。

スポーツ万能で頭も良く、
いつも私を助けてくれる。
1年の時に実織が話しかけてくれたのがきっかけで仲良くなったんだ。



「たそがれてなんかないよっ」

「あ、わかった。あたしとクラス離れたから寂しいんだな~」

実織が私のほっぺをむにゅむにゅとさわる。

「だからってわけじゃないよ。...まぁ、寂しいのはホントだけどさ...」

実織とは2年間クラスが一緒だったのに、
最後になって離れてしまった。