憑いてます



部屋の鍵を開けて

中に入ると

どっと疲れが

押し寄せてきた。


<本当に、まずいな。>


ふらついた足で

春木はベットに

横たわった。



<俺、

どうしちゃったんだろう…?>


疲労の原因が

何なのか分からず

釈然としない。



<仕事のストレス…?>


とも、考えたが

今まで教師という仕事を

していたが

こんな風に

体調を崩す事なんて

一度もなかった。



<なのに…。>


今は足元も覚束ない程

疲れている。