"異端者"



その言葉がどこかにひっかかっていた



何か忘れているような



ミルファは頭を捻るが何も浮かばなかった



そしてふと顔をあげるといつの間にか図書室の扉が




「…あれ」



来ようとしたわけではない


自然と足がそちらに向いていたのだ



「さっきよく見れなかったし見てみよっかな」


ミルファは満面の笑みを浮かべて扉を開く