「図書室の奥って異端者がいるらしいぜ」


「うわ、近づくなよって言われなくても近づきたくねぇし」




ミルファは"異端者"という言葉に眉をひそめた



シルフは

「異端者かぁ…怖いな…」


と小さく呟いていたがミルファの耳には届かなかった



自分の中で何かが渦巻いてる気がしてならない



ミルファはおもむろに立ち上がった



そしてドアに向かう


「ミルファ?どこ行くの?」


「すぐ戻るわ」



ミルファはそう言い残して教室をでていった



いまだにヒソヒソ話しは続いていた