「異端者なんて――」



そこまで聞いてミルファはとっさに耳を塞いだ


なぜそんなことをしたのか自分でもわからない





その言葉の続きを聞いてはいけない気がした




――やめて…


言わないで!!――





ミルファは目をきつく閉じる



耳を塞ぐ手に力を込める