そして、梶君の方を
もう一度見ようと…


したんだけど…


ガシッと誰かに
腕を掴まれた。


「え…っ」


「やっぱ上野だ」


私じゃなかったら
どうしてた…?


「…どうしたの?」


「ん?何でもないよ」


皆見てるよ…?


「何よ、あの子」


「千秋君に近付くな」


…皆からすごく
痛い視線が…


「梶君…皆見てる…」


「いいよ、放っといて」


そ…そうじゃなくて…