本当は…もっと
うるさいよ…


って言った方が
いいよね…


「違う。もっと…
うるさいかも…」


嫌われない?


「俺の前では…
無理してる?」


無理してる…?
してないよ。


「違うよ。」


勝手に私が、
話せないだけ。


好きだから、
意識しちゃって…


「緊張して…
上手く話せないの…」


「え…」


おかしいよね、絶対。


もっと明るい女の子
の方がいいよね…


「本当はもっと自分
から話せるんだけど…」

本当に、なかなか
声が出てこなくて…


「緊張してんの?」


梶君がイタズラっぽく
笑いながら聞いてきた。

そして、私は
小さく頷いた。