なぜ。ハァ…とため息をついた私に蓮は話かけてきた。
「実亜、代表の言葉良かったよ。」
「え、あ。ありがとう。」
すると次は佑が言った。
「考えてきたのか?アレ。」
「ううん。何も聞かされてなかったからアドリブ。」
「マジ?実亜、スゲェな…。」
案外形にはなっていたらしい。セーフだね。
「お。集まってるな。」
話かけてきたのは先生。あ、この先生。私が特待生手続きした時の先生だ。
「いや~。高条、助かった。お前に代表あいさつのことを言うのをすっかり忘れててなぁ(笑)。」
「笑い事じゃないですよ、先生。」
私は先生を軽く睨む。なんて無責任な先生だろうか。
すると、先生と私の間に、蓮が止めに入った。
「まぁまぁ。終わったんだし。先生、俺らを待たせたのは、生徒会のことですか?」


