状況が理解しづらい中、先輩は言葉を続ける。
「はい。この度、実亜さんは我が進華学園高等部に、特待生として首席でご入学されました。」
「ええ。」
「よって、実亜さんは我が学園の生徒会活動への参加を義務づけられました。」
「…ええ。」
「役員指名の際。実亜さんは生徒会副会長、並びに生徒会長付補佐となりました。」
「…そうですか。それで?」
…先輩は、何を言いたいの…?
お父さんは、ただ冷静に先輩の話を聞いてるだけ。
適当な相槌を入れるくらいだ。
でも、この後の輝先輩の言葉によってこの空気は一変する。


