体育館に入ると、もんのすごい視線が。一年生、二年生、三年生全てから。
「今年のS組は3人なの!?」
「聞いた?首席、峰澤君じゃないんだって!外部からの特待生だって!」
いろいろな所から聞こえる、話声。…外部からの生徒がそんなに珍しいの?
「実亜、ココだよ。」
蓮に席を教えられ、私はその席に座る。…座ったのはいいけど…(汗)ココ、異様に目立たない?地味に嫌だ。
そして入学式が始まる。開式の言葉、学園理事長からのお話、といろいろあって。
《在校生代表、生徒会長、2年S組奥内輝(オクウチ ヒカル)。》
「はい。」
…生徒会長?あ。S組にいるって言ってた。その人はステージに上って、マイクの前に立った。
顔はー…完璧。モデルでもしているのだろうか…。てゆうか、S組って顔で選んでんじゃないでしょうね(汗)。
あ、でも私は違うか。顔で選んではいないな。
とか何とか考えている間に生徒会長は話を終え、マイクの前から離れていた。
《では。新入生代表、1年S組高条実亜。》


