私が呟いた瞬間それまで大きな声を上げていた
美人さんの動きがピタッと静止した。

「蓮夜どきなっ!!」

《ドンッ!!》

「うぐっ…(汗)。」

私の前に立っていた蓮が美人さんに
突き飛ばされた。
………なんか凄い音したけど(汗)。

そして、私の目の前には美人さんの顔。
うわぁー…ホントに美人だな…(汗)。

「キャーーーーーーーーーーー!!!!」

キーーーーーーン…。
なんかコレ、前もあったような…(汗)。

「ねぇちょっと!この子誰!?名前は!?」

「…??」

え、え、え、何。

「輝君!この子誰!?」

「…今年の生徒会副会長の高条実亜。」

私が自分で名前を言う前に、
輝先輩に言われてしまった…。

「蓮夜っ!この子貰うわよ!!!!
カモン!実亜っ!!」

「ひゃあっ!?」

ななな、何Σ(-∀-;)!?
急に美人さんに腕を強く引かれた。

「ちょっ!蘭!何する気!?」

あぁ…蓮が助けてくれる…(泣)。

「言ったでしょ!ページが埋んないのよ!
だからこの子を貰うの!」

私とページとやらは関係しているのか!?
全然話が読めない。

「専属なんの為に居るんだよ!!」

「駄目なのあの子じゃ!使い物にならないわ!
私のイメージに全然合わないの!
実亜が今の私のどストライクなの!」

どストライク…?
美人さんの何に私はどストライクしたの?

「ぅゎっ…。」

私が聞いたり、考えたりする間もなく、
私は美人さんに連れられてどこかに移動した。

何だかもう突っ込む気にもならない程
高そうな車から降りるとそこには既に
輝先輩、佑、蓮、涼司先輩が揃っていた。
え…先回りですか。

「蘭…実亜に承諾貰ったのー?」

「貰った貰った!はーい実亜来て!」

承諾…?え、すみません。
私、美人さんから何にも言われてません…。

「ここの部屋に入ってー。」

ホントに強引…?グイグイと背中を押された。
何だか分からない部屋にまた入ってしまった。

「今日はねー、新作の撮影なのよ~♪
実亜なら絶対に似合うわ~♪」

…今のうちに、勇気を出して聞いてみよう。

「あ、あの。私は何を…?」