今。気づいた。
この"好き"という、特別な感情に。

でも平気だ。怖くない。
だって、怖がる必要が無いでしょう?

"頼る"。ソレは、私と輝先輩が両想いだったらの話で。
先輩と両想いで有るわけが無いのだから、1人から抜け出すことは無い。

私が、輝先輩を"頼る"なんて、図々しい。

この前は…自分の辛さに堪えられなくて…頼ってしまったけど、もう大丈夫。
アレは、先輩のあの行動は…優しさだと分かっているから。

何も無い私に…無償で手を差しのべてくれた。
凄く優しくて…残酷な人。

あなたが私を助けてくれる度に、私には何も無いと、自覚させられるの。

それと同時に…私が副会長で良いのかと。
私なんかがうわべだけでも、あなたの側に居て良いものなのかと。

「………あれ?」