幸せへの道


私が首をかしげていると、美憂が言ってきた。

「実亜っ。かくれおに(←鬼ごっこ+かくれんぼの略) っていうのは…」

《出ました!一着!S組、峰澤佑!!ダントツです!!》

アナウンスに遮られる。

美憂はまた続きを言おうとする。

「えっ…と。かくれおにのルールは、鬼が…」

《次々とゴール!二着!C組、佐藤勇!三着!G組吉野豊!》

ことごとくアナウンスに遮られる美憂の言葉。

美憂はガックリしている。
まぁ、これだけ見事に邪魔されれば…ねぇ(汗)。

「だからぁ!!鬼がぁ!!」

《はい!見事な走りぶりでしたねっ!次の種目は100m走です。出場者は集まってください。》

「もうヤダァッ!!」

…あーあ。美憂が…。