幸せへの道


「オラ。マイク貸すからその紙開いて書いてある名前読み上げろ。」

「へ!?あ、はいっ!」

マイクを先輩から受け取って、紙を開く。えーっと…。

「1-Aた…滝神…美憂…さん?」

ヤバ。疑問文になっちった(汗)。って、ん!?美憂っ!?

《では。滝神美憂さん。S組の席に移動してください。》

え!?やっぱ美憂!?マジで!?
気づくと輝先輩は私の手からマイクを取り、挨拶をしていた。

「えー。これで開催式を終わります。始めの種目以外の生徒は自分の席に戻ってください。」

輝先輩がそう言うと、殆どの生徒は自分の席に戻っていった。

「ホラ。お前は100m走だろ。今じゃねぇ。戻るぞ。」

「へ?あ、はい。」

段上から降りてS組の座席に行く。
……と、そこには。