どうして。 「だって、今までそれをずっと耐えてきたんだろ?スゲーよ。」 「……っ…。」 どうして。この人は私の欲しい言葉を言ってくれるの。 「それに。自分のことよりも人のことを考えてる。母親を信じてる。 スゲーよ、お前。」 また私をギュッと抱きしめる。 やっぱり先輩の腕の中は心地いい。 「話してくれてありがとうな。 で、もう一つ。頼んでもいいか?」 「……はい…。」 先輩は身体を離して私と向き合う。 胸が高鳴る。その綺麗な顔に。