幸せへの道


「俺には、助けを求めているように見える。」

……嘘…。…なんで…。

「実亜。店長さんから聞いたんだけど。
お前、店長さんに『自分の家に来てもいい』
って言われたのに、断ったんだって?」

…店長……。

「『お父さんほっとけないから。』って言って。」

店長には、一回痣が見つかった時があって、誤魔化しきれなかった。
その時、言われた。

「俺が『実亜を任せてください。』って言った時だって、最後まで躊躇ってた。
まだ、俺に言えてないことがあんじゃねーのか?」

この人は鋭い。嘘がつけない。

「じゃなきゃ、お前がお前を殴る父親を庇う理由が分かんねぇ。」

輝先輩は、なんでこんなに鋭いんだろう。

「…そ…んな…こと…。」

先輩はギュッとさらに私を強く抱きしめる。