幸せへの道


「ああ。…で…どうだった?」

曽根崎に俺は問いかける。

「えっとですね…。」と曽根崎は少し気まずそうに口を開く。
……ひどかったのだろうか。

「まずは、全身の痣ですが。ご存知ですね?」

「ああ。」

一部だけだが、しっかりとこの目で見た。
実亜の白い肌にくっきりと浮き上がる、見ただけでも痛々しい痣。

「内臓には異常はありません。2週間もすれば治ります。」

「そうか…。」

良かった…。あんな痣が全身にあるのかと思うと、心配でならなかった。

実亜は、いつだって笑ってるから。
いつだって痛みに耐えているから。

まだ、無理してんじゃないかと思ってたんだ。