とりあえず、怪我の場所が知りたい。 「実亜。どこが痛いんだ?肩か?」 「…。」 まあ反応しない。違うな。 「…背中か?」 俺が背中と言った途端、実亜の肩はビクッとはねあがった。 背中だな。 「背中…どうした?」 出来る限りの優しい声で俺は聞く。 「……っ…何でもないです……。」