いや…? 「実亜…。」 とりあえずベッドに寝かせよう。 俺は実亜を抱き上げてもと来た廊下を戻る。 《ガチャ…》 実亜の部屋に入り、ベッドに寝かせる。 「ッツ!!」 ベッドに背中が着いたと同時に、実亜の顔は歪む。 身体を震わせ、必死に痛みを耐えているように見える。 「実亜…。医者はいやなのか?」 実亜は首を縦に振る。 「なんでだ?」 「……。」 反応しない。 …親絡みか。痣…にしては症状がひどいな。