…朝。寝心地のいいベッドのはずなのに、目覚めは最悪。
火傷を負った背中がひどくヒリヒリする。
「……着替えなきゃ…。」
制服に着替えたい。でも背中の痛み、痒みが邪魔をする。
「……ッツッ…。」
どこまで我慢できるだろう。
気分も絶不調だ。
《ガチャッ。》
部屋から出ると。目の前には輝先輩が。タイミング悪っ。
「お早うございます。」
私は必死に作り笑顔。
「……今日も顔色悪いな。」
…隠したのに。相変わらず鋭いなぁ…。
「慣れなくて…寝れなかったんです。」
嘘。あんなに寝心地のいいベットは中々ない。
「…そうか。じゃあ下行って朝食とるぞ。」
「………はい。」