「うれしいな、一緒におばあちゃんの家まで行こうか。」


「いいわよ。」



そして、玲は手をつないできた。



その手は暖かくてやっぱり悪い狼には思えない。



そして、5分ほど歩くとおばあちゃんの家についた。


「コンコン。おばあちゃん、開けますよ。」


「美代かい?ようこそ。」



温かい笑顔で迎えてくれたおばあちゃん。


「あれ?そっちの狼君は?」


おばあちゃんはベッドにいながらも玲を指差した。


「大神 玲です。突然ですが、美代さんを俺にください!!」


「玲!?」


玲はがばっと頭を下げた。