美代SIDE


「美代。これをおばあちゃんの家までもっていってちょうだい。」


私は赤井美代。


16歳である。



みんな赤頭巾ちゃんって知ってる?



私も赤頭巾ちゃんの1人なの。


「分かったわ。」


赤頭巾は私が知っているだけで100人いる。


もちろん、赤頭巾だけでなく青頭巾もいる。




「くれぐれも、狼につかまらないようにね。」

「わかってるわよ、もう16歳よ。」




私はお母さんからフルーツの入ったバスケットを受け取ると家を出た。