私は、幼い頃は扁桃腺持ちで、高熱を出して良く寝込みました。
母は、その度に会社を休み、寝る間も惜しんで看病してくれました。
私のことを、心の底から愛してくれている母………
そんな母の優しさを、私は幼いながらに、ひしひしと感じていたように思います。
幼稚園、小学校、中学校と母の愛に包まれながら、私はすくすく成長しました。
でも、中学校に入学する頃から、私は『母の愛』から逃げるようになったのです。
今思えば、あれはよくある反抗期だったのかもしれませんが、あの頃の私は、親の言う事が嫌で嫌で仕方ありませんでした。