「そうですよね…
あたし、最近嬉しいんです」
「なんで?」
「玲亜ね、学校だとほとんど笑わないの…
でも可愛いから人気なんだ
そんな子があんな風に笑ってるんだもん」
きっとあんな顔は学校の中でもあたししか知らない
「そっか…きっと守ちゃんのことは信用してんだね」
「はい!親友ですから。
だから…守ってみせます
あいつからも周りからも…」
あたしは決意を胸にその日は自分の家に帰った…
あたしが絶対守って見せる
「ただいまぁ」
「お帰りなさい
そういえばさっきあんたに電話来てたわよ」
電話?
「誰だって?」
「名前聞いたんだけどね…忘れちゃった!」
いい年の癖にママはあたしにウインクしてきた
でも誰だろ?
「ママ、思い出しとくから風呂入ってきなさい」
「はぁい」
その日は誰か分からずに寝た
