あてもなく、家を飛び出た。 私、当時19歳。 たどり着いたのは 大手風俗店の看板の前。 「なあーまじで行くん?」 「うん」 「わかった〜まっうちも 仕事探し中やから面接はする」 「…(ここがそうか)」 幼なじみの、朋子を横目に 私は今から始まる 壮絶な運命に導かれるように 一歩ずつ店に入っていった。