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その後、


新撰組の局長である近藤と、副長の土方は幕臣に取り立てられた


このときこの2人はやっと、武士として認められたのだ


その他の幹部も、同じように役職を賜った

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「……というわけで、諸君!今後とも気を抜かずに隊務に当たってくれ!」


「おう!」


威勢のいい近藤の呼び掛けに、幹部を初めとした隊士が答える


でも、その中に沖田の姿はない

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「ゴホッゴホッ…」


無理してでも隊務にあたらねばと…


思えば思うほど、体は言うことを聞かない


「くそっ……!なんでだよ…っ」


悔しさとやりきれない思いでいっぱいな手を、硬く拳にする


何度布団に拳をぶつけても、その跡は次第に消えていった


――どうして僕だけこんなことに…


ふと過る疑問に答えてくれる人なんて、いない


――僕は……死ぬまで……いや、



――死んでからも独りなんだ…


握りしめた拳をゆっくり開くと、乾いて滲んだ鮮血が広がっている


――この手のひらには…



――魂は宿っていないのか?