そして、江上優が教室をでる





「ねえ、もうやめようよ・・・こんなこと」



口を開いたのは小宮山だった



「いままで、橘さんは僕のあこがれだった。


そんなあこがれの人をこうやってけがしていいのかな」




「なにいってんだよ。おまえ」



「だってそうじゃん。藤井くんだって橘さんにあこがれてたくせに


こんなことしていいの・・・


普通、あこがれてるならその人の幸せを願うべきだと思うんだ


でも、僕たちはその逆のことをしてるんだよ


しかもこんな大勢で・・・」





「俺もそう思う」



「俺も」


「俺も」




「なんなんだよ・・・お前ら・・・」



結局、反対の人は柔道部の藤井だけになってしまった