出発の準備は整った。
が
〇朝鮮のロケットは飛ぶ気配がない。
結局、そのまま夜を迎えることになってしまい、隊長はコクピットで一夜を過ごした。
翌朝、耐え切れなくなった隊長はコクピットから外へ出た。
「いつ飛ぶんだああぁぁ~~~っ!」
と、その時、ロケットのメインブースターに火が入ったのである。
「う……やべえ!戻んないと………」
一晩あったら、平壌に行って来れたのに。
今更、後ろ髪を引かれる気がしている隊長であった。
しかし、そんな悲しい隊長の気持ちを察することもなく、カウントダウンは始まった。
今、隊長は強烈なGと戦っている。
更には、ワイヤー1本で吊っているために、宇宙船が回転を始めている。
コークスクリュー!
気持ちが悪い!
宇宙船の回転は止まったのに、自分が回転している気がする!
お?大気圏を目前に速度がっ!
前の時と同じじゃね~かっ!
ええと……このような場合は、超電磁モーターのスイッチをonにして、『ワイヤーを外す時のボタン』をポチッとなっ!
ん?
おお~~!
凄いぞ!工場長!
速度を落とさずに飛んでる!
大気圏に突入だっ!
※一応、説明しておきますが、たぶんこの後、現実に発射される〇朝鮮のロケットの先端にコーラ缶が付いていることはありません。
探しても無駄ですので、あしからず。