翌朝、早くから隊長とパシり隊、そして付近一帯の瓦礫を片づけていた、社員の皆さんが、ドラムコードを運んでいた。


目的地は、原子力発電所である。

工場長が探索するまでもなく、隊長が持ってきた放射能除去装置の付近には、原子力発電所しかなかったのである。


お誂え向きというのもおかしな話だが、工事用と思われるドラムコードが、敷地の中を横切っている。

その電源を拝借しようということだ。



電気代は東電持ち。


しかも、気づかれたらおしまい。



人生には、時にギャンブルを避けられないこともあるのです(笑)





「あと少しだな。頑張ってくれ!」


工場長が激励する。


12個目、ひとつ30メートルということは、およそ360メートルくらいあることになる。


あと少し。


実は、まだ150メートルくらい足りないのだ(笑)





頑張れ!うちゅうじん。

地球の明日は明るい!