空き家を見て回っているパシり隊だったが、一般的な家庭には短いコードしか無いってことがわかってきた。



「あっ!そうか!?」


気付いたのは、パシり1号だった。



「電気屋さん!電源コードなんだから、電気屋さんに行けばいいんだ!」


「おお~1号!よく気付いたなぁ~(笑)ちょうどその角に電気屋さんがあるじゃないか!」





『菅原電気工事店』



彼等はわかっていないが、普通の電気屋さんではない。
しかし、隊長の言う、「まかさったヤツ」は沢山あった。





「うん。沢山あったなぁ。とりあえず、これ全部運ぼう!」

「これ全部ですか!?」


「うん。これ全部だ。見たところ、10個はあるだろうな。」


「僕等だけじゃ、運べないですよ!社員の皆さんにも手伝ってもらいましょう!」




パシり隊の意見は、もっともなのである。
一般的に、ドラムコードといわれる、コードが30メートルくらいまかさったものは、それだけで結構な重さであった。

うちゅうじん。である彼等でも、たった5人では動かすのが関の山であった。





「こりゃあ、仕方ないなぁ~(笑)
明日、全員で運ぶとするかあ!」



さすがに、これは無理があると判断して、隊長もパシり隊の意見をのんだ。