「隊長? これは意外と厄介だねぇ。」



後から、知らせを聞いてやってきた工場長が言った。



「電源コードというのが大量に必要なんだ。人間が使っているやつ。」


「お?そうか、電源コードだな?パシり隊と集めてくるよ。」


「出来るだけ、沢山あった方がいいので、お願いします。私は、一番近くの電源を探しますから。」



そう言って、工場長はどこかへ行ってしまった。





しばらく考えていた隊長だったが、振り返ってパシり隊に向かって言った。



「今、聞いたとおりだ。人間が使っている電源コードが、大量に必要だ。幸いにして、福島には人間がいない。各自、空き家を訪問して、情報を共有して電源コードを借りてこよう。ちょっと重いが、あの巻いてあるヤツが望ましい。では、出発!」





地球に帰って、休む暇もなく電源コードを調達に忙しい隊長であった。