国防総省のロイズは、以前この星についた時に、大変お世話になった方である。


国防総省で、どのような位置にある方かはわからないが、おそらくは要職についているのだろう。

そんな気がする。





宇宙船が港についた。




さっそく降りてみると、出迎えが二名。


「隊長さんですね?ロイズ総長が国防総省でお待ちです。私共がご案内いたします。こちらへ。」


「お~!ありがとう。ロイズに話は通ってるんだな?じゃ、行こうか。」





港の外れにある、管制センターの建物の端にある、シューターに乗り込んだ。

「これ、苦手なんだよね~(笑)早くて便利なんだけど、ちょっとだけ気持ち悪いんだよね~(笑)」

「隊長さん、これをどうぞ。」


迎えの人がくれたのは、小さなキャンディのようなものだった。


「何これ?うまいの?」


「酔い止めです。」


「あ、それ?
パクッ モゴモゴ……
うまいじゃん!」


「じゃ、出発しますよ。」


「へいへい……
ヒャアァ-ー!」





自分で飛ぶのは、いくら速くても平気なのだが、自分の自由にならないものは不安なのである。


しかし、考えようによっては便利だし早い。
行きたいところに、楽をして行けるというのは、贅沢なものだ。





数秒で到着。


ちょっとヘロヘロになってヨロヨロ降りると、ロイズ総長が待っている。



「おー!よく来たなあ~、隊長~!」


「お、ロイズ。これの乗りごこちは、どうにかならんのか!?」