お互いの宇宙船が停止した。
隊長が船外に出た。
向こうも宇宙船から出たようだ。
「おーい!
俺は隊長だっ!君の名前は?」
隊長が問いかけてみた。
「隊長?おお!お前かっ!?隊長!
俺はモーガンだ。覚えてるか?
今、そっちへ行くからな。」
モーガンと名乗った男は、宇宙空間を自力で飛んできた。
モーガン
隊長と同じ種族のうちゅうじん。
以前、偶然にたどり着いた母星で、大変世話になった。
「まさか、君に会えるとは思ってなかったよお~!」
「それは俺も同じだ。これで地球から来たのか?よく出来てるじゃないか。」
「ああ。工場長の傑作だからな。だけどレーダーがないんだよ(笑)」
「レーダー?この機体からの信号はちゃんと出ているぞ。
弱いがな。
アンテナを外側に出してないんじゃないか?」
「えっ!?
テキスト、テキスト………アンテナ………!!あった………(笑)このボタン。ぽちっとな。」
頭の上から音がする。
モニター画面にサーチメニューの表示が表れている。
「あったね。」
「ちょっと見せてみろ。
うーんと…これだ。
たぶん、この宇宙図は大きな星しか表示していないから、この星が木星。
俺達の星は木星の衛星だから、それを間違えないようにな。」
モーガンは、仕事の途中ということで去っていった。
レーダーを見つけたことで、ちゃんと母星に行けることになった隊長は、がぜんテンションアップでスピードもアップ。
本編第三話
『遠くの親戚より近くの友人』
終わり