以下、隊長の独白





それにしても早くないな


でも、あんまり早いと止まらないしな………


窓、小さいな………

月があそこか………

こりゃあ、長い旅になるなぁ………




以上、隊長の独白でした





しかし、隊長が一つ溜め息をついた直後、ありがちな事件は起こったのである。


コン!



宇宙ゴミでした。

宇宙船の後方からやって来た宇宙ゴミが、宇宙船を直撃!

危なく、ムチウチになるところだった隊長の気持ちも考えずに、宇宙船はリングプルがちょっと曲がっただけで、スピードアップすることになったのである。





以下、隊長の独白




いてて………

シートに座ってたら、ムチウチになってたな………

転がって、なんかボタンを押しちゃったみたいだけど、何かな………

でも、異常はないみたいだし、なんかスピードアップしてるみたいだし、問題はないか!




以上、隊長の独白でした





ちなみに隊長の押したボタンは、パシり1号の作った『頑固屋』と『叙々苑』の看板が、宇宙船の両側面を飾るというハイソサエティな仕掛けであった。









第二話

『故郷(ふるさと)は、遠きに有りて思うもの』


終わり。