私は、お父さんはいない。

お母さんにも私にも、お父さんはわからない…

お母さんはホステスだ。
帰りも遅い。酷い日は帰ってこない日もあった。

悲しかった…

私を必要とする人はいない。



でも、私の唯一の楽しみは、お隣りさんの赤園家の龍神と遊ぶことだった…

龍神のお母さんは、私を軽蔑もしないで普通にせしてくれた…

龍神のお母さんは私が親に可愛がられてないことを知っていた。

だから私はいっつも、龍神のお母さんの胸の中で泣いていた…


だから、龍神のお母さんはいっつもこう言ってくれた。

[瑠璃チャンはいらない子じゃない。龍神と龍神ママ、あなたがいないと生きていけないのよ?]]



と。


嬉しかった。

初めて必要とされた…。



龍神とは、毎日遊ぶようになり、今日は、家から近い、公園に遊びに行った。

まだ私達は4才だったため、龍神のお母さんと3人で来ていた。




龍神と二人で砂場で遊んでいると…



「瑠璃チャン。僕、瑠璃チャン大好き!大人になったら僕と結婚して?」


『うんッ!瑠璃も龍神大好き!』

私は龍神が大好きで大好きで仕方がなかった…



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