男嫌いのファーストキス。




「ゆっくり食べなよ。俺は変なことしないから安心してよ♪」

信じたくなるような瞳。
惹かれていくのが分かる。
でも。
男なんて。男なんて…







それから私はゆっくり食べる事にした。


「「ごちそうさま!」」

藤ヶ谷なんとか君は本当に奢ってくれた。
美味しかったな。

なんか…楽しかった…かも?…

「出るか。」

「うん。」

「もう真っ暗だ。」

「うん」

「家どっち?」

「右。駅の近くだよ。」

「送るよ。」