「じゃあ、俺がしようかな、恋愛相談」
「えっ、好きな人いたんだ」
「いますよ、普通に」
意外ー。そういうの興味なさそうなのに。
「ま、健全な高校生男子だからね」
確かに、高校生だったら好きな人くらいいるか。
・・・って、ちょっと待て。
好きな人いるなら、わたしダメじゃん。
それがわたしかもって?
そんな都合のいい話、マンガだけだって。
それに、自分の好きな人に恋愛相談するやつがどこにいる?
うわ、告白する前に失恋しちゃったよ。
ずーん、と落ち込むわたし。
そんなわたしにお構い無く、氷藤くんは話し始める。
