恋愛ビギナー






と、急にまた動き出したわたしの体。



「わっ・・・、氷藤くんどこ行くの?!」



「俺の家」



それだけ言ってすたすたと歩いていく氷藤くん。



・・・なんか怒ってる?



そう聞きたかったが、あまりにも黒いオーラを出しているもんだから聞けなかった。



そしてそのまま氷藤くんの家へ。



「適当に座っといて」



と、自分の部屋へ入るよう促す氷藤くん。



わたしはとりあえず部屋の隅っこに座った。



でもほんとに、いつ見てもきれいな部屋だよなー。



男の子の部屋のほうがきれいとか、わたし女の子失格じゃない?