「・・・うん。あのね,最近あたしからデート誘っても断られっぱなしだったの

忙しいのかなって思って連絡控えてたの。そしたら、友達からあたしの彼氏が他の女の子とホテル入って

行くのを見たって聞いて・・最初は人違いだって思った。けどその二日後に同じ事を別の子から聞いたの・・

それも相手はまた違う女の子だったって。あたしは何かの間違いだって思って彼氏に電話したの

でも繋がらなくて、メールも返って来ない。それから連絡が全くつかなくなってさ、そしたら昨日いきなり連

絡が来てそういわれたの・・・」



「え・・それって」


「うん・・あたしとは遊びだったみたい。」


「あんなにラブラブで、沙奈にべた惚れだったのに!?」


「初めから遊びだったんだよ・・あたしと付き合ってる時も他に女が居たみたいだし」


なによそれ


何考えてんのその男

「何でよ意味わかんないよ・・遊ばれてたのに好きになってさ・・ばかみたいじゃん」


いつも強気な沙奈が、声を震わせ泣いていた


きっと凄く好きだったんだ。


いつも頬をピンクに染めテレながら彼氏との惚気話をしていた沙奈を思い出すと胸が苦しくなった


「・・・沙奈」


私は言葉がでなかった。


なんて声をかけたら良いかわからなかった


友達が苦しくて泣いているのに私は励ましのことば一つも並べることができないなんて