先輩の隣にはスラリと足の長い女のひとがいた、 仲良さそうに、女のひとは先輩に腕を絡めて。 なにあれ… 何か、嫌。 嫌だ。 そう思った瞬間先輩があたしの方を振り向いた。 「日和ちゃん!」 いつものあの笑顔で何事もなかったようにあたしの名前をよぶ先輩、 なんなの…スッゴいムカつく。 「先輩の馬鹿!女ったらし!浮気者!」 怒りで心がいっぱいになって、 先輩に向かってそう叫んで、 あたしはただ、走った。