ガヤガヤと賑やかな廊下。

もうSHRは終わったらしく、帰り支度を済ませた二年生達とすれ違う。


先輩は確か二組だったはず、
教室を覗き込んでキョロキョロと見回すけど先輩はいない。


綺麗に化粧をした二年の女子がちらちらとあたしを見ている視線が痛くて俯いた。


なんか…

あたし場違い…


先輩、どこにいるんだろう。


はぁと溜め息をついて、帰ろうと顔をあげたとき、見覚えのある後ろ姿があたしの前を歩いていた。



「…先輩」