海の家…遠い…
結構距離あるじゃん。

「あのすいません」

「へっ?」

突然後ろから声をかけられた。

振り向くと背の高い男。


「更衣室を探してんだけど…どこかわかる?」

「えっと~ここからだと遠いですよ」

「ちょっとでいいから案内してくれない?」



だから遠いんだって…
行きたくないって…

「はぁ…いいですよ」

「お願いします」


何だ~
結構良いやつなんじゃん。


「俺とまだ仲間がいるから連れてきていい?」


少し歩いたところで男が言う。


「どうぞ」

「君もついてきて」

言われるままについていく。