モモ太郎達御一行は、昼食を終えて、再び、歩き出し、退屈がっていた(主にモモ太郎が)田んぼと草木に挟まれた一本道は抜け出せたのだか、新たな問題に直面していた。












モモ太郎
「ん〜〜・・・・・・どうするよ」



ゴリラ
「いや〜、ちょっとわからへんな」




「どっちか適当に、行ったらいいんちゃうん」



ジロさん
「適当っておめえ、考え無しに行くと、何処に行くかわかんねえぞ」



そう、モモ太郎達は、今、自分達の前に、延びている左右の二本道で悩んでいた。



右側は、森に入る道


左側は、田んぼと草木に挟まれた、モモ太郎いわく、退屈一本道の延長とも言える道。



モモ太郎
「森ってみるか?」


ゴリラ
「俺は、どっちでも。モモ太郎に任せるわ」




「俺は、虫が多そうやから、一本道がいいわ」



ジロさん
「適当にとか言って、意見してるじゃねえか、白いわけぇの。ったく、ふざけんじゃねぇ、バカがっ」



モモ太郎
「ほんまやぞこのやろう。まあ、お前の意見は全て却下だけどな、つまらなすぎる、理由が。ジロさんは、どう思う?」



ジロさん
「俺っちか?俺っちはおめぇ、そうだな〜・・・・・?・・・・・何の話をしてるんだ?」



ゴリラ「えっ!!お前っ」



モモ太郎
「ジロさん、あんた馬鹿の人だったのか?今は、そんなボケ欲しくないんだが」



ジロさん
「おめぇ!!なに言いやがる!俺っちは、人じゃねえ!!」



モモ太郎
「うわ〜、コイツ本物だぁ〜」



ゴリラ
「ジロさん、意見求めといてなんやけど、やっぱりとりあえず黙っとこう。話ややこしくなるから」


ジロさん
「なっ!!おめぇ等バカに―――――」



「Help me!!!!!!!!」



モモ太郎「Why?Help me?」



ゴリラ
「いや、モモ太郎も移ってるから」



「誰か助けてー!!!」



モモ太郎達は、助けを求める声がする方を見た。



モモ太郎「森の道の方か」


ゴリラ
「んっ?誰か走ってくるで。あの人かな?」



犬「ほんまやな」



ジロさん
「なんか、いかにも町民って感じの奴だな」


ジロさんが言った、いかにも町民ポイ男性が、血相を変えて、モモ太郎達の元まで息も絶え絶えでやって来た。