ジロさん
「ったく、よく聞けよ・・・・」

ジロさんが言うには、赤と黒は血の気多い根っからの戦闘好きであり暴れん坊。
黄、緑は争い事を好まず、性格も温厚で、人間と動物達とも共存を望む平和主義。
で、最後に白だが、出会うの事態珍しく、正直よく分からないらしい、が、頭も回るし戦いも出来る万能タイプらしい。


モモ太郎
「へぇ〜。じゃあ、片っ端から、やっつけるってんじゃ無いんだな」


ジロさん
「おうよっ!黄、緑には、よくしてもらったこともあるからな。手を出したら俺っちが、お前を許させねえ」


モモ太郎
「いや。そもそもどの色も殺る気はないけどな」


ジロさん
「ああ?どういうこってぇ?」


モモ太郎
「いや、赤や黒が血の気多いとは言え、人間や動物襲うには理由があんじゃねえかなと思うんだよな」


ジロさん
「理由けぇ?」


モモ太郎
「ああ。人間に限って言えば自分達しか考えて無い奴が多い。口ではナンボでも言うけど、結局は動物達の事や、地球そのものを私物扱いみたいな感じだ」


ジロさん
「あぁ。まあ俺っち達が今みたいになる前はなぁ」


モモ太郎
「ああ、そうだ。平気で山を削り、海を汚染し、増えたら殺し、少なくなりゃ慌てて保護し。一番地球で汚ねえのも汚してるのも人間だからな。してきた事を考えりゃ天罰みたいなもんだろ」


ジロさん
「あ、ああ、まあそうかもしんねぇけど・・・・おめぇ、誰の味方なんだ?」



モモ太郎
「俺は、そりゃ〜抵抗や声を上げることすらできないような弱いもの全ての味方だ。全ての生き物、雑草からアリ一匹まで。まあ、地球の味方だな」


ジロさん
「はっはっはっはっは!!」


モモ太郎
「わ、笑うでなかっ!!」


ジロさん
「ふぃ〜・・・・いや〜すまねえ。馬鹿にしたわけじゃねえんだ。変な奴だとは思ったが気に入ったぜぇ。元々その気だったが、今固まった。俺っちもおめぇの仲間になるぜぇ」



モモ太郎
「おっ、おう?まあ、そんなことなら、とりあえず・・・・ほれ、きびだんご」

モモ太郎は、巾着袋から取りだしたきびだんごを、ジロさんに渡した。