ゴリラ
「いや、ウンコやキノコぐらいでいちいち反応すんのモモ太郎ぐらいやろ。てか、ウンコは兎も角、道のど真ん中にキノコなんか生えてないと思うで?」


モモ太郎
「湿度命っぽいもんな奴ら。てか俺もウンコやキノコなんかにいちいち反応しないよね」




「いやほんまやって!!絶対なんか居ったって!!」



モモ太郎
「まあ、なんか居ったにしろ、茶色ってことは、お前と同じ犬とかだろ?気にすることねえやな」


「あぁ、若いのの言う通りだ。気にすることはねぇやな、白い若いの」


モモ太郎
「ああ、そうだぞ犬。それにしても腹減ったな〜昼飯どうするよ?」


「もちょっと行くとコンビニがあるぜぇ、若いの」



モモ太郎
「マジで?じゃあ、コンビニで適当に買うか」


「おう、酒買って呑もや」


モモ太郎
「おいおい、昼間から酒は駄目人間にリーチだぞ」


「駄目人間?へっ、そりゃ違うぜ若いの。世間に合わせず我が道を行く、男の中の男ってことでぇ」


モモ太郎
「いかにも駄目人間が正当化しようと言いそうなセリフだ」


「おいおい、言うねぇ。まあ、そうなんだがなぁ」


ゴリラ
「モモ太郎」


モモ太郎
「ん?」


ゴリラ
「誰と話してるん?」


モモ太郎
「わからん。おっさんみたいな奴」


ゴリラ
「あっ、一応気付いてたんや」


モモ太郎
「おう。初めから気付いてたけど、とりあえず話してみた。で、誰だお前」


モモ太郎は、横を歩いている、茶色い物体に話し掛けた。


???
「誰だ、だって?そんなもんおめえ、俺っちだよ」


モモ太郎
「ちっ、めんどくせえな。名前は?」


???
「俺っちに言ってんのか?」


モモ太郎
「お前以外居ない。見たところ〜・・・・・見たところお前はぁ〜・・・・・・・・なんだお前?」


???
「見てわかんねえのか?俺っちはアルマジロだ。皆からはルマジロさんと呼ばれてるぜぇ」



モモ太郎
「ルマジロ?虐められてるのか?」



ルマジロ
「ああん?!慕われてはいるが虐められてはねえっ!ナメてんのか!!この野郎!!」


モモ太郎
「だってさ、ルマジロまで言うんならアルマジロと呼べよって感じだろ。わざわざ『ア』だけを抜くってナメられてる気がする。ジロさんとか呼ばれてるんなら慕われてるっぽいけどな」