ゴリラ
「なんやねんバカ野郎・・・・・。ああ〜なんでコレの仲間なんかに・・・・・」


モモ太郎
「諦めろ。お前はもう仲間だ」


ゴリラ
「・・・・仲間って言われたら普通嬉しい筈やのに、全然嬉しくないわ」


モモ太郎
「貴様〜きびだんごと言う契約を結んだんだ。逃げれるとは思うなよ」


ゴリラ
「むっちゃ軽くくれたのに契約やったん?アレ」



モモ太郎
「いや、正直そんな重要性は無かった。なんとなくあげた」


ゴリラ
「やっぱな。ほんま軽かったしそんな感じはしたけど、なんとなくってのも問題ある気がする」



モモ太郎
「いやいや。そんなどこぞの馬の骨が作ったか分からん団子一つ貰って、大鬼退治とか、これまたよう分からん超絶過酷そうなもんにホイホイついてくる奴が居るわけ無いじゃないのさ。やだよぅっあんた!もうっ」


ゴリラ
「どこぞの馬の骨て、お前のおばあさんやろが。それに俺と犬がまさに団子貰ってついてきてるやん」


モモ太郎
「あんた何言ってるんだい?やだよぅまったく。おばちゃんを困らせるんじゃないYOーまったく」


ゴリラ
「ちょっ叩くなって。しかもなんでおばちゃん口調やねん」


モモ太郎
「とりあえず次は、スズメか猫だな」


ゴリラ
「えっ?何が?」


モモ太郎
「いや、なんでも」


ゴリラ
「こら!!仲間かっ!?仲間の話しかそれっ!?」


モモ太郎
「ちげっ、それちげえよ。仲間?ハッ、俺に仲間なんて要らねえんだよ。一人でできるもん、やってやるんだから」


ゴリラ
「誰やねん・・・・お前」


モモ太郎
「あたくし生まれも育ちもぉ〜〜〜モモ太郎です」


ゴリラ
「なんやねんおま――――」



「うん?・・・・・何あれ?」


ゴリラが喋り終える前に、黙々と先頭を歩いていた犬が疑問の声を上げたので、モモ太郎とゴリラは前方へと視線を向けた。


ゴリラ
「どうしたん?なんか居った?」



「いや、さっきなんか茶色い物体が向こうの方に見えてさ」

犬は、前方を指しながら言った。


ゴリラは犬が指差した方を見たが、のどか〜な一本道には、犬が言う茶色い物体など見当たらなかった。


ゴリラ
「ほんまに?見た感じなんもないようやけど」


モモ太郎
「どうせウンコやキノコと間違えたんだろ?そういや〜〜腹減ったな」