ゴリラと犬が仲間になって妙に嫌な雰囲気の中


暫く無言で三人(?)が歩いている時、あの男が集中力を切らしました。





「んだはぁーー!!!」




いきなりの大きな声で驚いたゴリラと犬は、後ろを歩いている声の主に振り向きました。




ゴリラ
「どうしたんいきなり?」


モモ太郎
「いや、まあ、なんだ、この道長すぎやろ」



「そら長いやろ」



モモ太郎
「あ?お前にこの道の何が分かる?この道を行けばどうなるものか?バカヤロー!!田んぼと森にばっかじゃ無いかー!!あああああ゛あ゛ーー!!」


モモ太郎は、何故かジャンプした。



「俺に言われても。俺がこの道作ったわけちゃうし」

ゴリラ
「確かにそれは犬が正しいわ。犬に言ってもしょうがないと思うで?」


モモ太郎
「無念だ」


ゴリラ
「はっ?何が?」


モモ太郎
「いや、なんとなく」



「ウダウダ言ってもしゃあないし、とりあえず行こうや」


モモ太郎
「なんか、お前に言われると〜・・・・・い、い、嫌なんだな」



「なんやねんお前」


モモ太郎
「お、お、おにぎりなんだな。な、な、なんなんだな」


ゴリラ
「・・・・モモ太郎。訳分からんからとりあえず行くで、ほらっ」


ゴリラは、モモ太郎の腕を引っ張り促した。


モモ太郎
「なあ?」


ゴリラ
「ん?」


モモ太郎
「ゴリラはさ、ゴリラ達の中で呼ばれてた名前とかあるん?まさかゴリラ達の中でゴリラ何て呼ばれてはいないやろ?ゴリラん中で、ゴリラ達にゴリラって呼ぶと、ゴリラ全員が振り向くやろうし。名前ぐらいあるやろゴリラ?教えろゴリラ。てか、むしろ教えろゴリラ。なあゴリラ。さあゴリラ」


ゴリラ
「名前聞くだけで、何回ゴリラって言うねん!!」


モモ太郎
「教えろゴリラ。さあたーんとやってくれゴリラ。遠慮するでないぞゴリラ」


両手を広げモモ太郎は、言った。


ゴリラ
「何回言うねんて。聞く気ないやろ」


モモ太郎
「お主はそう申すか?我が聞く気無いと?そう申すのだな?はっ、我も甘く見られたものよ・・・・そうか、そうくるか。ふぅ〜〜」
モモ太郎は、外人みたく、大袈裟に肩を竦めた。


ゴリラ
「え?聞きたかっーーーー」

モモ太郎
「全っ然」