「ほら、朝メシは終わりだ!

部屋に案内するぞー」




手際よくお皿が重なっていくところを見ると
彼のマメな性格が表れている




本当、私より女子…




ポツンと残された私は1人
手持ちぶさたで困っていた




「悪い!

待たせたな?」




「い・いえ!

大丈夫です!」




…やっぱり、まだ信じられない




知らない男の人にノコノコついていった私は


麗子さんと同じ部類の人間なのかな?




「ココ、お前の部屋な?」




気がつけば私の部屋となる場所に着いていた。




ドアを開けると白一色の部屋…




私には不釣り合い。




「…明るい。」




「女らしい部屋が
ココしか無かった!

好きに模様替えしてもいいぞ?」




はい。
もちろんしますよ、えぇ。




「いいんですか?

じゃあ…モノトーンに
替えていいですか?」




「?

…あぁ、別にいいけど?」




あの様子だとシュウさん、
絶対に誤解してるな〜…




百面相、自分だってしてるじゃない。




「すみません。

気に入らないワケじゃないです。

…白って私には不釣り合いだから」




じっと見つめてくる彼。




私、何かヘンなこと言ったかな?




「いや、似合うだろ。

自分のこと過小評価しすぎだろ」



「それはシュウさんも!」




「だって自分じゃ

分からねぇもん!」




「私も同じです!」




これじゃあキリがない…




シュウさんは




子供みたいな大人




…だ。










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