「あっめ あっめ

ふっれ ふっれ

か〜あさんが〜…」




小雨がだんだん本降りに
変わってきた頃、




誰一人居ない公園で
雨に打たれながら歌った




「なーんて…お迎えなんて
来てくれないよね、ははっ」




この歳になってバカみたい




「びしょ濡れになっちゃった…

心配、してくれるかな…」




今日こそは…




そんな願いを秘めて




私は家に帰った




.