またまた龍樹の取り巻きに話を遮られた私は不機嫌MAX。 「しぃが数珠あげたってことは、咲良は相当霊力高いの?」 「うん。桜祭りのとき、私の霊力が視えたんだって。多分、楓華よりも高いと思う」 他人の霊力が視える人間は滅多にいない。一族でも、かなりの熟練者か生まれつき霊力が高い者だけ。 「そう・・・。だからしぃの正体を見破れたわけだ・・・」 「・・・」